フルコンタクト空手 新極真会長野支部

昇段レポート 上田道場 金井陽叶

この度は昇段審査の機会を与えて頂き、また昇段をお許し頂きありがとうございました。
藤原師範をはじめ多くの先輩方の皆様には心から感謝申し上げます。

僕は年少から入門し、始めた頃は集中力がなく、お父さんの仕事の都合もあり、稽古は1時間で帰っていました。しかし先輩に優しく指導していただいた記憶があります。道場の仲間と空手をやって行くうちに楽しくてその頃から僕は指導してくれる先輩のような黒帯になりたいと思い始め、黒帯を取りたいという夢が出来ました。

僕は年長の頃、先輩に撃砕小の型を教えてもい長野県錬成大会で撃砕小の型をやりました。優勝する事は出来ませんでしたが、難しい型に挑戦した事で自信がついてきました。

高学年になり、昇段審査を受けた上田道場の先輩の力強さと勇気に感動して、僕も昇段審査に向けて朝と夕方にランニングや補強のトレーニングをやり始めました。以前より体力がついてきたので、昇段審査の受審を藤原師範に相談し許可を頂きました。道場で稽古終わりに、先輩や仲間に十人組手を手伝っていただきました。自主練では昇段審査に向けた型を沢山練習しました。昇段審査当日、僕は今までにない緊張感で不安でしたが、基本や移動の審査を終えて、補強のジャンピングスクワット100回をしっかり跳べた時、藤原師範に「相当練習してきたな」と褒められて僕は一生懸命練習してきて良かったと思いました。型の審査の途中、下半身が辛くなってきましたが、日々の稽古や練習してきた成果もあって、型の審査の最後には観空を見てもらいました。練習している型を昇段審査で藤原師範に見てもらい、とてもうれしかったです。

最後の十人組手では今まで練習してきた事を全部出し切る事が出来たと思います。五人目あたりで呼吸が辛くなって来ましたが、絶対に負けないぞと言う気持ちで最後の十人目まで挑む事が出来ました。

最後に、これまで昇段審査の練習に協力して下さった上田道場をはじめ、千曲道場、松本道場、茅野道場の皆様本当にありがとうございました。当日、励ましの声をかけて下さった多くの黒帯先輩方や道場の仲間や、仲間のお父さんお母さんありがとうございました。また、僕のために沢山出稽古に連れていってくれた両親に感謝の気持ちを伝えたいです。

これからは、黒帯を締める時は常に感謝の気持ちを持ち、お手本になるような先輩として空手を続けていきたいです。
これからもよろしくお願いします。

押忍
長野支部上田道場 金井 陽叶

2024年4月4日 6:34 カテゴリー:

昇段レポート 長野道場 村田哲仁

3月3日、総本部道場にて開催された2024年JKO審査会を受審致しました。
受信するにあたり、審査して頂いた緑代表、小林副代表、三好副代表、三瓶師範、藤原師範、事前稽古会のご指導並びに当日審査進行して頂いた、外館師範、当日審査会の準備をして頂いた総本部道場の皆様には感謝を申し上げます。
 
私の新極真空手の出会いは40年ほど前、近所の本屋で目にした復刻盤の漫画空手バカ一代でした。大山総裁の超人的な活躍に驚き足繫く本屋に通いました。
 中学生になり兄の知り合いから、今の長野支部長野道場を教わり、高校卒業まで通いました。あの頃はまだ昭和、熱い空気に包まれていた時代だったと記憶しています。
 それから社会人になり、空手を再開しました。様々な紆余曲折がありましたが20代半ばで黒帯に、30代で弐段に、それから様々な大会出場し好成績は残せなかったですが、今思えば貴重な経験をしました。

ただ40代後半からここ数年、物事への挑戦をしていなかった私ですが、審査会、各大会に挑戦していく道場生の姿を見て、以前から千曲道場工藤責任者と穂高道場から故郷四国に帰られた近藤先輩から勧められていた参段昇段を決意しました。

JKO審査会を受信するにあたり藤原師範からは、基本、型、移動、体力をしっかりこなして一次審査合格をして二次審査、組手で全力を尽くすこと。
直前には今回の審査会には塚越チャンピオン、島本チャンピオンが受信します。世界チャンピオンと組手が出来るとは光栄な事です。頑張りなさい。と激励の言葉を頂きました。

そして、審査当日、参段昇段を目指して。一次審査を合格、二次審査、10人組手に挑みました。
途中、何度か心が折れましたが、気力を振り絞り、無事に合格致しました。

審査に向けて、様々な御指導を頂いた藤原師範、様々な練習に付き合い、支えてもらった先輩、後輩、道場生の皆様、当日、応援に来て頂いた皆様、本当にありがとうございます。
合格後にはいろんな方からお祝いの言葉をもらいました。
本当に自分の力だけではなく皆様の支えがあり参段昇段したと思います。
これからは参段の自覚も持ち、日々の稽古、後進の指導に精進したいと思います。押忍

長野支部 村田 哲仁

2024年3月8日 7:45 カテゴリー:

昇段レポート 松本道場 高橋龍

この度は、昇段審査を受審する機会を与えて下さり、有難う御座いました。

僕が空手を始めた年は、年少の頃でした。始めは、あまり意味も分からず、言われたことをただやるだけの稽古をしていました。

しかし年中になって初めて錬成大会に出て、組手で銀メダルを取る事が出来ました。そこからだんだんと空手に熱が入っていきました。

年長になり、上田道場へ出稽古する様になったり、家で毎日練習したりする様になりました。その成果もあり、少しずつ空手家らしい組手ができる様になっていきました。

しかし、そのころから先輩方の黒帯の審査を見るたび、自分は黒帯を取れるか不安でした。何故なら、十人組手やジャンピングスクワット100回など、やったことのないきつい審査項目が有るからです。

そう思いながら空手を続けている内に、三年生辺りから昇段審査を意識して稽古に取り組む様になりました。この時に、昇段審査受審の目標を5年生の12月に定めました。しかし四年生の時、父の体調不良により、ほぼ一年間試合も出れず、練習もあまりできない、ブランク時期も有りましたが、何とか目標の日に向けて練習し、チャレンジするところまで漕ぎ着ける事が出来ました。不安だった十人組手とジャンピングスクワットは、茅野道場に出稽古に行ったり、家で補強の練習をする事で、不安を自信に変えていきました。

そして、昇段審査当日は、基本、補強、型、十人組手もイメージ通りにでき、無事審査をやりこなす事が出来ました。

最後に、入門当初からずっと指導して、今回の昇段審査のお許しを出して下さった藤原師範、当日セコンドに付いて下さり、今までポイントポイントで助言下さった伊藤先輩、茅野で十人組手の練習相手をして下さった方々、昇段審査当日に応援してくださった多くの方々、大変有難う御座いました。

初段(黒帯)をスタートとして、次の目標は、試合でもっと成果を上げる事です。

目標に向けて邁進して行きますので、引き続き皆様宜しくお願い致します。

押忍 高橋 龍

2024年1月9日 7:34 カテゴリー:

昇段レポート 千曲道場 宮原猛

この度は弐段への昇段を受審させて頂き、また昇段をお許し頂きましてありがとうございます。
弐段昇段審査を受けるに至って、初段を取得してから9年経ち、先輩方からそろそろ弐段に挑戦してみたらどうだ?と以前から声をかけていただいており、今回受審する事を決心致しました。

審査に向けて初心に帰り、基本、移動、型の稽古をしてきましたが、まだまだ未熟な自分としっかり向きあえる大切な期間となりました。審査当日では、久々に味わう緊張感の中一番心配だった型も硬い動きではありましたが無事終えることが出来ました。

補強も道場の先輩、仲間達が一緒にやってくれ、とても心強く、頑張れました。
最後の十人組み手はやはりとても厳しく、途中、相沢先輩のアクシデントもありましたが何とか気持ちを切らさず完遂することが出来ました。

今回審査を無事終えることが出来、長野道場で指導して頂いた藤原師範、稽古後遅くまで自主練に付き合って頂いた村田先輩に、感謝致します。
そして日頃から千曲道場で丁寧に指導して頂いている工藤先輩、時間を作り個別指導までして頂きありがとうございました。

また、忙しい中自分の事を気にかけてくれた坂井、ありがとう。
審査当日も会場の皆様や千曲道場の仲間達の心強い声援で、厳しい審査を乗り越えることが出来た事に感謝致します。

そしていつも近くでサポートしてくれた妻、妊娠中かつ息子の育児も大変なのに稽古に行かせてくれて本当にありがとう!

また、審査間近には大好きだった祖母が亡くなってしまったりと精神的にも辛い事もありましたが、それを乗り越え、自分にとって思い入れのある弐段になりました。

これからは弐段に相応しい空手家、人間になれるように、また、これに満足せず上を目指して精進して参りたいと思います。
押忍

2024年1月7日 7:30 カテゴリー:

昇段レポート 上田道場 林和矢

この度は昇段審査の受審、ならびに初段への昇段をお許しいただき誠にありがとうございます。

新極真会に入門して間もない頃、同じ道場の先輩方が昇段審査に挑むところを見学させていただく機会がありましたが、その過酷な審査内容に自信をなくしてしまったことを覚えています。しかし今回、昇段を決意したからには自信をもって強い心で臨めるようになろうと心に決め、身体面はもちろん精神面の修練に励みました。私はもともと意志が弱く一つの目標に対して継続して取り組むというのが苦手でしたが、今回は一級に昇級した直後から1年以上の長期計画を立ててトレーニングを行いました。日々の稽古・自主練と並行してランニング・筋力トレーニング・打たれ強さなどのフィジカルトレーニングを取り入れたため追い込みすぎて体調を崩したり、仕事で思うようにメニューがこなせない時もありましたが「審査当日に後悔が残らないよう、今できる事をやろう」と工夫しながら練習を継続しました。本番当日に「ここまで頑張ってきたのだからすべて出し切って終わろう」と、10人組手にも強い気持ちでいられた事には自分の精神的な成長を感じました。それともう一つ、私が審査を完遂できたのは皆様の応援とそれに対する感謝の思いがあればこそでした。


日々の稽古を見極め、適切な助言の数々を下さった藤原師範、千曲道場がお休みの日にわざわざ上田道場まで来てくださり10人組手の稽古をつけてくださった工藤先輩、当日セコンドから心強いアドバイスを投げかけてくださった坂井先輩・宮原先輩、10人組手では厳しくも優しい拳で道を示してくださった諸先輩方、日々の練習から当日の声援まで我が事のように励まし労ってくださった上田道場生・保護者の皆様、そして一番近くでサポートしてくれ、辛さも疲れも喜びも三人四脚で分かち合ってくれた妻と息子・湊大。本当に、本当にありがとうございました。


今の私は紛れもなく自分史上最高の自分であると言えますが、それは沢山の方々が支えて下さったおかげです。今回の審査で感じたこと、学んだことをこれからの稽古に活かし、次の目標に向かってさらなる研鑽を積むとともに、私もまた、誰かの支えとなれるよう励んでまいりたいと思っています。

押忍。

上田道場
林 和矢

2023年5月5日 6:19 カテゴリー:

昇段レポート 松本道場 宇留賀 丸人

この度は昇段審査を受診する機会を与えて頂きありがとうございました。
また昇段許可を頂いた藤原師範ありがとうございました。
私が空手を始めて約11年になりますが、思い起こせば最初に松本道場に
入った時は藤原師範や先輩方の空手の姿を見てまるで別世界に来たような
不思議な感じでいっぱいでした。
そして、体験の日には一緒に稽古をやろうと言われドキドキしながら基本やら
いろいろしたような気がします。
特にミット打ちは、すごく楽しかったのを覚えています。
最初は、空手ってどんな感じなんだろうと言う思いでいましたが、徐々に稽古を
していくうちに松本道場の人達とも仲良くなり、空手が好きになっていくのを
感じました。
そして初めて審査を受けたときは、本当に緊張しました。
特に組手は恐くて何をやっていたにか分からないくらいの出来事でした。
それから何回か試合に出ましたがどうも自身がなく、常に不安と隣り合わせでいっぱいでした。
けれど江崎先輩が別に死ぬわけじゃないんだから、試合に出るだけでも
すごい事なんだからと言われ少しは気持ちが楽になり、組手に対して勇気が出るように
なりました。
今日、自分は昇段審査2回目のトライと言う事で、今度こそは受かりたいという思いで
出稽古にも行かせてもらいました。
常田先輩、工藤先輩、所先輩そして道場生のみなさん、昇段審査の為にご協力頂いて
本当にありがとうございました。
昇段審査の十人組手は思いどおりのいかない情けない気持ちでいっぱいでした。
けれど先輩の人達にこれから頑張っていけば良いと励ましの言葉を頂いて、
また新たな気持ちでやっていこうと思いました。
最後に今までご指導して下さった藤原師範、江崎先輩、百年先輩、本当にありがとうございました。
そして暖かく見守ってくれた松本道場のみなさん、本当にありがとうございました。
こんな未熟な自分ですが、これからもご指導宜しくお願い致します。

押忍 宇留賀 丸人

2023年2月16日 8:39 カテゴリー:

昇段レポート 伊那道場 矢澤 優祁

伊那道場
矢澤 優祁

この度は、昇段審査を受けさせていただき、ありがとうございました。

僕が空手を始めたのは、保育園の年中の五才の時です。

空手を始めたきっかけは、一人っ子の僕が強い男になるようにと両親の勧めがあったからです。初めて見学に行き、先輩たちの稽古を見て自分もやってみようと思いました。

やり始めて、個人レッスンの形で先輩方に基本や移動稽古を教えていただき最初は稽古に行くのが嫌で、ぐずったこともありましたが、毎回稽古に通う内にだんだん面白くなってきて、家でも短い時間の中でお父さんと一緒に補強、ミット打ち、型などの練習をしてきました。その時にいつも「練習のための練習はするな」、「試合に勝つための練習をしろ」、「時間を効率よくつかうこと」の三つのことを、教えてもらいました。

一年生になってから、他県の大会にも出場させていただき、これまでに何回か入賞することが出来、今まで空手を続けてきて、良かったなと思います。

空手を始めて五年になり、四年生のうちに昇段したいとの希望を持っていたので、伊那道場の伊藤先輩にお願いし、藤原師範の許しをいただき、今日昇段審査をうけました。伊那道場の厳しい稽古に耐えてきたので、ある程度の自信はありましたが、さすがに十人組手の七人目以降は厳しかったです。補強のジャンピングで師範にほめてもらいすごくうれしかったです。お父さんと毎日練習してきて良かったです。

これからは後輩たちのお手本となるよう、また他県の大会でも黒帯に恥じないよう頑張ります。

最後に、伊那道場の伊藤先輩をはじめ、先輩方の厳しくて、思いやりのあるご指導に心から感謝いたします。本当にありがとうございました。

押忍

2022年2月24日 2:53 カテゴリー:

昇段レポート 千曲道場 内山 太翔

千曲道場
内山 太翔

この度は、黒帯の審査を受けさせて頂き、また黒帯をお許し頂きありがとうございます。

僕は、5歳から千曲道場へ入門し、先輩方に空手を教えていただきました。

始めた頃は、工藤先輩と二人だけで稽古の時もありました。

青帯位の時は、たった2、3回だけの組手なのに、やる前に恐くてトイレに行きたいと言って、逃げてしまっていた時もありました。

試合の時、僕はガードや避ける事が苦手で、顔面に蹴りをもらい一本を取られ、すぐ負けてしまう事が多かったです。

なので、空手が怖くて嫌だなと思う時があったけど、稽古では、組手の色々なテクニックを教えてもらいました。

黒帯を取りたいと決めてから、夏休み中に、朝早く起きて、同じ道場の友達とマラソンをしたり、家ではミット打ちを毎日10ラウンド練習するようにしました。

練習を始めた頃は、2分やっただけで嫌になり、もうやりたくないと思いました。

でも、1日づつ、数を増やして練習していくうちに、体が慣れてきて頑張ろと思えてきました。

道場では、藤原師範や先輩方に型の細かい所まで教えて頂いたり、型の動作の意味まで教えて頂いたので分かりやすく覚える事ができました。

千曲道場の先輩方は、何かあったらすぐ気にかけてくれたり、昇段審査に向けてジャンピングスクワットを100回一緒にやってくださったり、十人組手の練習の時も声をかけて応援してくださったので練習を諦めないでできました。審査の時は皆んなで応援してくださり、そのお陰で最後まで頑張る事ができました。ありがとうございました。

これからは、先輩方に負けないように努力していきたいです。

藤原師範を始め、工藤先輩、千曲道場の先輩方、一緒に稽古をしてくれた仲間の皆さん、そして家族、本当にありがとうございました。

押忍   内山 太翔

2021年9月24日 2:34 カテゴリー:

昇段レポート 穂高道場 常田 満

穂高道場
常田 満

藤原師範、この度は昇段審査の受審をお許しいただき誠にありがとうございます。また、穂高道場の皆様私の審査の為に二年間の長きにわたり稽古へのご協力心より感謝申し上げます。

今回の審査は、昨年九月に続き二度目の挑戦となりますが前回は型の審査で終了となり組手審査まで進むことは叶いませんでした。その際師範より「自分が本部で他の道場生の審査をしている以上自分の弟子にだけ甘い点数をつけるわけにいかない。今の実力では本部で受けたら確実に昇段できない。参段は高段者になるんだ。」とのお言葉をいただきました。

後で後輩が録画してくれた動画を見たところそこにはスピード、キレもなくチグハグな動きをした自分の姿がありました。次の稽古からは型に重きを置いた稽古にシフトし、自主トレでも型の回数をそれまでの倍に増やすことにしました。しかし、審査を控えた二週間前に師範より型に入る前の構えから注意を受ける有り様でした。

この一年間自分では型を見直し集中的に稽古したつもりでしたが、正しい型の動作を理解していない独りよがりの稽古のそれに過ぎませんでした。

それからの二週間は時間の許す限り指摘された箇所をガラス越しに映る自分の姿を見て矯正し、正しい動作ができるまで繰り返し稽古しました。

また、暇さえあれば型のビデオやユーチューブを見てイメージトレーニングを行い審査に備えました。

今回の審査における自分のテーマは常に平常心を保つことを意識することでしたが、組手の審査の途中から次第に冷静さを失い頭に描いていた脱力した動きからカウンターを取る組手や自分を限界まで追い込むこともできない悔いの残る結果に終わってしまいました。

振り返れば心身ともに強くなりたい一心で始めた極真空手ですが、正直30年以上も続けることができるとは思ってもみませんでした。

初めて極真の門をくぐったのは大学に入学するのと同時で、現、士道館の添野義二館長の埼玉県川越市にある新河岸道場でした。

当時はサポーターは無く道場での私語は厳禁。殺伐とした雰囲気の中で稽古を行っていました。また、ブルースリーや地上最強の空手映画の影響からか空前の空手ブームが巻き起こっていました。

道場生のほとんどは10代、20代の血気盛んな若者で稽古では常に50人以上が汗を流していました。稽古内容は延々と続く基本や移動稽古が中心で、締めくくりは道場生全員が正座して見守る中で勝負がつくまで行われる自由組手でした。

組手はケンカさながらの荒いもので何人もの道場生がのばされてはすぐに辞めていきました。それでも入門者は絶えることなくやってくるのでした。組手の時間になると道場の窓越しには人垣ができ街の不良たちも極真空手のすさまじい攻防に見入っていました。

当の私はというと入門して3ヶ月で組手で骨折してしまい逃げるように退会してしまうのでした。しかし、強さえの憧れを諦めきれず二年後に同じ道場へ足を運んだところ、そこは現、極真館の盧山館長が道場を引き継いでいました。

道場の雰囲気は厳しいながらも以前と比べて伸び伸びと稽古することができましたが、半年位で今度は肩を痛めてしまい、またしても退会してしまいました。さすがにその時は極真は一部の体の頑丈な人間しか続けられないのかとひどく落ち込みました。

月日が経ち何かの本で100キロの人間に力負けしなくなるには70キロの体重が必要だというような記事を目にし、早速ウエイトのジムに通いひたすら体重を増やすことに専念しました。

28歳の時にその頃住んでいた場所の近くにあった千葉南支部船橋分支部に入門しました。そこで初めてサポーターを目にし今では当たり前に行われているスパーリングの稽古を行い目からうろこでした。何より驚いたことは黒帯の先輩方から話しかけてくれたことでした。

とりわけ思い出深かったことは冬のひどく寒い日の夜、日本で唯一の落下傘部隊を有する習志野駐屯地内にある第一空挺師団の武道場で全日本ウエイト制で3位に入賞した国吉先輩と二人きりの稽古の後、先輩がポツリと一言「優勝できなかったから世界大会に出る夢が消えた。」と寂しそうに言われたことでした。

それを聞いて強くなる人は並の人間とは目標の設定値や意識の高さが格段に違うんだなと妙に納得しました。

その後32歳で転職し、故郷の松本に帰り長野支部の藤原師範の元でお世話になることに決めました。長野支部には更にフレンドリーな先輩が多く入門したその日から良くしていただきました。道場では空手のみならず春には花見や山菜取り、夏には川でバーベキュー等様々なイベントという名の飲み会を通じて親睦を深める機会を作っていただきました。

その中で周りの人への気遣いや後輩への接し方など、人として大切なことを醸成する気づきを先輩方から学ぶことができたことは財産となりました。私は弱い人間ですが、弱いままで良いと思ったことは一度たりともありません。

これからも質実剛健をもって自己の精神を涵養し、昨日の自分よりも少しでも強くなれるよう努力を重ねていく所存です。押忍。

2021年1月16日 8:25 カテゴリー:

昇段レポート 伊那道場 下平大翔

この度は、昇段審査を受けさせて頂き、ありがとうございました。

僕が空手を始めたのは、5才の7月でした。
駒ヶ根道場が新しく開かれ、お父さんとお母さんと一緒に見学に行きました。

周りには同じ年ぐらいの道場性が6人おり、一生懸命稽古をしていました。
入門してから8ヶ月過ぎた小学1年生の4月に交流試合があり、組手部門に出場しましたが
、始まってすぐに負けました。
負けたことが悔しくて、帰りの車の中で泣いて帰ってきた事を覚えています。
その時、僕は大会に出て「絶対に勝ってやる」と思い、稽古をがんばろうと決めました。
その頃から伊那道場へ出稽古に行き始め、年上の先輩と組手をするようになり色々と教わ
りました。

でも4年生の時はどの大会でも、2回戦負けでなかなか勝てませんでした。
悔しくて金曜日に飯田道場へも出稽古に連れて行ってもらい、稽古をしました。
5年生になり、茅野道場へ出稽古へ行くようになり、ますます組手が楽しいと思えるようにな
ってきました。

そんな中、去年の12月にユースジャパン強化合宿に参加させて頂きました。
そこで全国からきた強い選手と一緒に稽古をして、もっともっと強くなろうと思いました。
しかしコロナで稽古が出来なくなり、当たり前に稽古が出来ることがうれしい事だと気づきま
した。

審査当日は、とても緊張しました。
特にジャンプスクワットを100回飛べるか不安でした。
稽古では、100回飛べてなかったので飛びきれるかが不安でしたが、堀米先輩が号令をか
けながら気合を入れてくれて、飛び切る事が出来ました。

型は沢山をしたので、自信がありました。
1番印象に残っているのは、師範の前で型をやった事です。
10人組手を始める時は緊張しましたが、先輩たちにがんがれと言われて少しリラックスでき
て、10人までがんばれてよかったです。
10人目が終わった時はほっとしました。

最後になりましたが、藤原師範、伊藤先輩、堀米先輩、遠山先輩、金原先輩、柿澤先輩、太
田先輩、、応援してくださった道場性のみなさん、ありがとうございました。

又、毎週出稽古へ連れて行ってくれる両親に感謝しています。
今後もますます稽古をして、黒帯として、精一杯がんばります。
これからもよろしくお願いします。押忍

下平 大翔

2020年9月28日 11:14 カテゴリー:

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