フルコンタクト空手 新極真会長野支部

昇段レポート 長野道場 宮尾悟士

この度、昇段審査の機会をいただき、苦節22年の歳月を経て、晴れて初段に昇段できたことを、藤原師範、成田師範代、諸先輩方に、心より深く感謝を申し上げます。

思い起こせば、大山倍達総裁の極真空手への憧れから、藤原師範の長野道場の門戸を叩き、そこで初めて見た師範の後ろ回し蹴りに、「こりゃ凄い。本物だ。」と驚きと感動は衝撃で、いつかは、自分も強くなりたいと道場へ通いました。道場の練習は厳しく、組手は怖かったですが、それ以上に、そこで出会った熱い情熱の同志の仲間達と汗を流す充実感は何者に代えがたかったです。

ところが、30代、転職、失業、病気、人生の悪い契機の転換点を経験し、道場を遠ざかる日々が長く続きました。ようやく仕事面で落ち着きをとりもどしたものの、その頃すでに40代、健康に自信がなく。やめるつもりで向かった道場には、藤原師範、成田師範代、諸先輩、の顔(かなしい顔、なつかしい顔、うれしい顔)10年の歳月の長さは複雑で、(生きてあえたうれしいやら、みんなに先を越された敗北感やら)を私自身感じました。「ミヤオ」みんな私のことを覚えていてくれてくれたことが、「今一度、どこまでできるかわからないけど、できることからやってみよう。」停滞していた空手の人生を一歩進ませるきっかけになりました。

年齢40代の空手、そこからの稽古は時間、健康との闘いでした。睡眠不足であったり、持病のバセドウ病、腰痛、若い時と違って半月板損傷など、体が稽古についていかれない事もたびたびありました。それでも、あの道場を遠ざかってる日々の苦しさ敗北感はもう2度とあじわいたくないと言う気持ちと、若い時に取り逃した黒帯初段をどうしてもほしい気持ちが、なんとかあきらめずに今回の昇段につながりました。

最後になりましたが藤原師範、成田師範代、相沢先輩、山崎先輩、村田先輩、工藤指導員、今回の昇段審査にあたり熱い情熱ある指導で懇切丁寧に教えていただき、誠にありがとうございました。空手にたいする思い、人との繋がりを感謝する姿は、私のこれからの目標です。昇段審査を無事終えて、昇段し初段なったら、緩やかな下り坂を楽しんでくだろうと期待したおりましたが、「初段は新たなはじまり」藤原師範にご鞭撻いただきまして、「そうか、ここからが俺のスタートラインで、これが黒帯なんだな。」と実感しました。

これからも精進し稽古し生涯の修行を空手の道に通じ、新極真の道をまっとうします。押忍!

長野支部 宮尾 悟士

2017年12月14日 1:04 カテゴリー: